イシモチ

シログチ(白愚痴、英名 drum 、学名 Pennahia argentata )は、スズキ目 ニベ科の海水魚。食用。釣りの対象魚。釣り上げられた時や産卵期に浮き袋を振動させ「グーグー」と鳴く様が、愚痴を言っているかのように聞こえるため、別名グチとも呼ばれる。その中でも体色の白みが強いため、シログチとなった。
かつては、ニベ科の魚類は頭骨内にある石のような耳石(平衡石)が非常に大きく特に目立つため、イシモチと呼ばれた。

横須賀沖30m
横須賀沖30mで

ブリ<鰤>スズキ目 アジ科 ブリ属

ワラサとイナダ
ワラサとイナダ<城ケ島沖45m>2009.10.11

成魚は、全長 1.5 m、体重は最大で 15 kg ほど。体に背骨に並行する形で黄色い線があるのが特徴で主に昼行性。日本からハワイ沿岸までの太平洋北西部および日本海の水深 100 m までの大洋に生息する。一部は瀬戸内海東部(大阪湾・播磨灘・紀伊水道など)や、瀬戸内海西部(伊予灘・豊後水道など)にも回遊してくる。温帯域の回遊魚で、日本付近で漁獲されるものは、幼魚は春から夏に日本列島を北上し、初冬から春に南下する。、イカナゴ・イワシ・アジなどを捕食し、ほかにイカ類・タコなども食べる。
ブリは、ヒラマサ、カンパチと非常に良く似ている。見分け方は、ヒラマサは口の端が丸いのに対し ブリは少しとがったような形をしている。カンパチは正面から見ると、目の上に八の字の模様があり、体色がピンクがかっている。

出世魚
代表的な出世魚であり、大きさによって呼び名が変わる。地方によっても呼び名が異なる。
稚魚は、関東、関西ともモジャコ
35cm 以下のものは、関東でワカシ、関西でツバス(関西では40cm以下を指すことが多い)、ヤズ、北陸でコゾクラ、コズクラ、ツバイソ、瀬戸内海沿岸部でワカナ
35~60cm のものは、関東でイナダ、関西でハマチ(魬)(関西では40cm以上を指すことが多い)、北陸でフクラギ
60~80cm のものは、関東でワラサ、関西でメジロ、山陰でマルゴ、北陸でガンド(ガンドブリ)
80cm 以上のものは、関東、関西ともブリと呼ぶ。または80cm以下でも、8kg以上のものをブリと呼ぶ場合もある。
関西圏の和歌山は関東名で呼ぶことが多い。流通や魚屋や料理店では、養殖物であれば大きさに関わらずハマチ(魬)と呼び、一方、天然物をブリと呼んで区別している場合もある。 富山県の氷見の寒ブリが有名。

食材
地方によっては、出世魚であることから縁起物として正月料理(御節料理)として欠かせないものである[1]。また正月ころのものは特に寒ブリと呼ばれ、脂が乗っており刺身や照り焼きなどにする。
また、ブリのアラを大根とともに煮付けたブリ大根や、表面を火で炙ったブリのたたきもある。サワラのように味噌漬けにしても絶品である。皮を引き、薄くスライスした身をさっとお湯にくぐらせる「ブリしゃぶ」(しゃぶしゃぶ)も。
鰤寿司は、富山県の名物である。

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